キャラクター/孤独な人の肖像
2005年2月17日 映画アマゾンのデータベースにもない、非常にマイナーなオランダの映画です。
1997年度のアカデミー賞の外国語映画賞を取ったらしいです。
外国語映画賞と言えば、先日見た「名も無きアフリカの地で」も良かったし、時間を無駄にしたくないひとにはおすすめですね。
20世紀初めのオランダ。
冷徹な執政官を父にもち、寡黙で夫の加護をかたくなに拒み続ける母と共に生活するヤコブ。
貧しさの中、独学で身につけた英語力を買われ、破産管財人に会いに行った先の弁護士事務所で働きながら、司法試験の勉強をする。そして試験の結果を父に報告しに行った夜、父は謎の死を遂げるのだが…
よくある父子の愛憎劇なのですが、マジ憎たらしい愛想もクソもない父親を演じる俳優さんの押さえた演技が素晴らしいですね。
こういう役どころを演じる場合、米映画じゃありえないルックスの俳優さんですが、まるでダース・ヴェイダーのごとく威圧感があって、決してそばにいるわけじゃないのに「息子」を何十年にもわたって威圧し続ける「父親」の存在感。説得力ありすぎです。
対するヤコブのほうはルックスも甘甘で、一目で父の愛を求めてることが分かるキャスティングも良い。
父の影におびえるヤコブは、「アマデウス」のモーツァルトのように潜在的に父を求め、一方父のほうはサリエリのように「弟子」をおそれている。
父の死後、ヤコブにとっては「執政官」でしかなかった父が彼に当てた手紙の結びの言葉。それは容易に予想がついた言葉だったけれど、じんわりと感動的。
ヤコブを取り巻く人々が温かいのも、見ていて非常に気持ちがいいし、無駄にエロティックなシーンがないのが○。
おすすめの一本です(*^_^*)!
1997年度のアカデミー賞の外国語映画賞を取ったらしいです。
外国語映画賞と言えば、先日見た「名も無きアフリカの地で」も良かったし、時間を無駄にしたくないひとにはおすすめですね。
20世紀初めのオランダ。
冷徹な執政官を父にもち、寡黙で夫の加護をかたくなに拒み続ける母と共に生活するヤコブ。
貧しさの中、独学で身につけた英語力を買われ、破産管財人に会いに行った先の弁護士事務所で働きながら、司法試験の勉強をする。そして試験の結果を父に報告しに行った夜、父は謎の死を遂げるのだが…
よくある父子の愛憎劇なのですが、マジ憎たらしい愛想もクソもない父親を演じる俳優さんの押さえた演技が素晴らしいですね。
こういう役どころを演じる場合、米映画じゃありえないルックスの俳優さんですが、まるでダース・ヴェイダーのごとく威圧感があって、決してそばにいるわけじゃないのに「息子」を何十年にもわたって威圧し続ける「父親」の存在感。説得力ありすぎです。
対するヤコブのほうはルックスも甘甘で、一目で父の愛を求めてることが分かるキャスティングも良い。
父の影におびえるヤコブは、「アマデウス」のモーツァルトのように潜在的に父を求め、一方父のほうはサリエリのように「弟子」をおそれている。
父の死後、ヤコブにとっては「執政官」でしかなかった父が彼に当てた手紙の結びの言葉。それは容易に予想がついた言葉だったけれど、じんわりと感動的。
ヤコブを取り巻く人々が温かいのも、見ていて非常に気持ちがいいし、無駄にエロティックなシーンがないのが○。
おすすめの一本です(*^_^*)!
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プラクティカル・マジック
2005年2月14日 映画
私の母は筋金入りのハリウッドスター全盛期時代に青春を送った人間で、ことスターのルックスには厳しい。
私が洋画にはまりだした頃、映画雑誌のシシー・スペイセクのグラビアを見て「どうしようもないブスだねぇ」と切り捨てた。(まあ分かる気もする・汗)
で、その母にサンドラ・ブロックを見せたら多分こういうだろう。
「ゴツゴツして男みたいな女だねぇ。全然美人じゃないし。」
かくいう私も、「スピード」で初めて彼女を見たときは
「色気も素っ気もない人だなぁ…ハリウッド・アンチ美女
映画ヒロインもここまで来たか」(ファンの方ごめんなさい)とまで思ったり。
でも、いくつになってもかわいい人を演じて嫌みにならない貴重な女優さんです。
WOWOWでサンドラ・ブロック特集をやっていたんですが、
私的には「なんでプラクティカル・マジックがないんだよぉ〜!」と思うわけです。
今では考えられないドル箱スター×2のゴージャスキャスト…はさておき(笑)。
魔女の家に生まれた、対照的な性格の姉妹。生真面目で地味なほうがサンドラ・ブロックで、奔放で自由を好み、出奔してしまう妹がニコール・キッドマン。
いつも妹に振り回されて尻ぬぐいをする羽目になっている姉を、サンドラ・ブロックが好演。ブレイク前のキッドマンもオージーっぽさが抜けて無くて、とてもかわいいです。
映画の後半に登場する魔術はちょっと黒魔術的でブキミですが、ハーブ店を経営して、様々な「薬」を調合するシーンなどは、いかにも今日の「魔女」らしくていいですね。
「魔女の宅急便」のお母さんのお店をちょびっと彷彿とさせます。
育ての親演じるダイアン・ウィースト、ストッカード・チャニングも贅沢な顔合わせ。
ストッカード・チャニングといえば、映画「グリース」にも出ていましたが、昔から「歌って踊れるちょっと太めのエリザベス・テイラー」で、ちっとも変わっていないですね。
この映画の世間の評価はあまり良いものではありませんが、
ハマる人はハマる世界ではないでしょうか。
少々、少女漫画テイスト入ってますので、男性はみていて辛いかな?(^_^;)
私が洋画にはまりだした頃、映画雑誌のシシー・スペイセクのグラビアを見て「どうしようもないブスだねぇ」と切り捨てた。(まあ分かる気もする・汗)
で、その母にサンドラ・ブロックを見せたら多分こういうだろう。
「ゴツゴツして男みたいな女だねぇ。全然美人じゃないし。」
かくいう私も、「スピード」で初めて彼女を見たときは
「色気も素っ気もない人だなぁ…ハリウッド・アンチ美女
映画ヒロインもここまで来たか」(ファンの方ごめんなさい)とまで思ったり。
でも、いくつになってもかわいい人を演じて嫌みにならない貴重な女優さんです。
WOWOWでサンドラ・ブロック特集をやっていたんですが、
私的には「なんでプラクティカル・マジックがないんだよぉ〜!」と思うわけです。
今では考えられないドル箱スター×2のゴージャスキャスト…はさておき(笑)。
魔女の家に生まれた、対照的な性格の姉妹。生真面目で地味なほうがサンドラ・ブロックで、奔放で自由を好み、出奔してしまう妹がニコール・キッドマン。
いつも妹に振り回されて尻ぬぐいをする羽目になっている姉を、サンドラ・ブロックが好演。ブレイク前のキッドマンもオージーっぽさが抜けて無くて、とてもかわいいです。
映画の後半に登場する魔術はちょっと黒魔術的でブキミですが、ハーブ店を経営して、様々な「薬」を調合するシーンなどは、いかにも今日の「魔女」らしくていいですね。
「魔女の宅急便」のお母さんのお店をちょびっと彷彿とさせます。
育ての親演じるダイアン・ウィースト、ストッカード・チャニングも贅沢な顔合わせ。
ストッカード・チャニングといえば、映画「グリース」にも出ていましたが、昔から「歌って踊れるちょっと太めのエリザベス・テイラー」で、ちっとも変わっていないですね。
この映画の世間の評価はあまり良いものではありませんが、
ハマる人はハマる世界ではないでしょうか。
少々、少女漫画テイスト入ってますので、男性はみていて辛いかな?(^_^;)
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名もなきアフリカの地で
2005年2月10日 映画
こういう視点でユダヤ人を描いた作品は珍しいですね。
ナチス・ドイツが台頭しつつあるドイツから移住してきた裕福なユダヤ人一家のアフリカでの生活を描くものがたり。
美しいばかりではないアフリカの広大な大地と自然をとらえたカメラが素晴らしいですね。
視点はひとり娘のレジーナにあり、彼女の成長に伴い、家族が様々なステージを乗り越えていく様が、ベタですがよく描かれていると思います。
やはりここでも白色人種→有色人種という使役関係は崩されずに描かれるのですが、黒人たちが常に誇り高く描写されているのも見ていてあまり辛くないし心地が良い。
なんと言っても、レジーナを含めた子役たちがとてもかわいい。
黒人の老婆が危篤で、たった一人地面に横たわって死を待つ光景を目にしたユダヤ人の母親が、同情して「家へ連れて帰る」というと、
「ハイエナが始末するからいい」
「ご先祖様が見守っているから大丈夫」
とこともなげに言い放つ黒人たち。
ふつうならただの文明人VS野蛮人の構図になってしまうところを、お互いの「違い」をリスぺクトするシーンとして成り立ってるのがすごい。
結局、後ろ髪を引かれる思いで、一家は新しい命とアフリカの思い出と共に終戦後のドイツに帰還する。
帰郷の列車を止めた黒人の物売りのおばさんから
バナナをいとおしそうに受け取るラストシーンが印象的でした。
ナチス・ドイツが台頭しつつあるドイツから移住してきた裕福なユダヤ人一家のアフリカでの生活を描くものがたり。
美しいばかりではないアフリカの広大な大地と自然をとらえたカメラが素晴らしいですね。
視点はひとり娘のレジーナにあり、彼女の成長に伴い、家族が様々なステージを乗り越えていく様が、ベタですがよく描かれていると思います。
やはりここでも白色人種→有色人種という使役関係は崩されずに描かれるのですが、黒人たちが常に誇り高く描写されているのも見ていてあまり辛くないし心地が良い。
なんと言っても、レジーナを含めた子役たちがとてもかわいい。
黒人の老婆が危篤で、たった一人地面に横たわって死を待つ光景を目にしたユダヤ人の母親が、同情して「家へ連れて帰る」というと、
「ハイエナが始末するからいい」
「ご先祖様が見守っているから大丈夫」
とこともなげに言い放つ黒人たち。
ふつうならただの文明人VS野蛮人の構図になってしまうところを、お互いの「違い」をリスぺクトするシーンとして成り立ってるのがすごい。
結局、後ろ髪を引かれる思いで、一家は新しい命とアフリカの思い出と共に終戦後のドイツに帰還する。
帰郷の列車を止めた黒人の物売りのおばさんから
バナナをいとおしそうに受け取るラストシーンが印象的でした。
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トゥームレイダー 2 プレミアム・エディション
2005年2月7日 映画
く…
またつまらぬものを見てしまった。
薄い。
主人公以外の男どものキャストが薄い。
脚本が薄い。
でも、なんといってもこの映画の欠点は
主人公ララ・クロフトの魅力のなさにあるのでは。
女版インディとかいわれてますけど
インディにはちゃんと人間くさい設定がしてありました。
蛇が嫌いだったり、父親にコンプレックス持ってたり。
ララにはそれがないのです。
たとえば、武術は得意だけど、お料理は苦手とかさ(笑)
いい男にはあからさまに目がない、とか
金持ちなのに思いっきりマネーピンチャーだとか…
そういう崩した部分が無いとねぇ。
ただの別次元のターミネーター見てる気分になるだけ。
これが映画じゃなくて、ゲーム「トゥーム・レイダー」をモチーフにした、アンジェリーナ・ジョリーの「プロモ・ビデオ」なんだったら許せるんですけどねぇ…。
一応最後まで見ましたが、途中、中国人のイケメン敵キャラが死んだところで、この映画への私の興味は失せました(苦笑)。
またつまらぬものを見てしまった。
薄い。
主人公以外の男どものキャストが薄い。
脚本が薄い。
でも、なんといってもこの映画の欠点は
主人公ララ・クロフトの魅力のなさにあるのでは。
女版インディとかいわれてますけど
インディにはちゃんと人間くさい設定がしてありました。
蛇が嫌いだったり、父親にコンプレックス持ってたり。
ララにはそれがないのです。
たとえば、武術は得意だけど、お料理は苦手とかさ(笑)
いい男にはあからさまに目がない、とか
金持ちなのに思いっきりマネーピンチャーだとか…
そういう崩した部分が無いとねぇ。
ただの別次元のターミネーター見てる気分になるだけ。
これが映画じゃなくて、ゲーム「トゥーム・レイダー」をモチーフにした、アンジェリーナ・ジョリーの「プロモ・ビデオ」なんだったら許せるんですけどねぇ…。
一応最後まで見ましたが、途中、中国人のイケメン敵キャラが死んだところで、この映画への私の興味は失せました(苦笑)。
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きれいに蘇ったDVDが欲しいところですが、
今回はむか〜し録画したビデオにて鑑賞。
やはり何回見ても楽しい映画ですね。
子供向けの映画にもかかわらず、2時間以上ある長尺。
でも、決して飽きることがありません。
なんといっても「子供だまし」に終わらない
舞台でたたき上げられたダンサーたち、ミュージカル俳優による数々のナンバーは、見て楽しく、聞いて一流。非の打ち所が全くありません。
煙突掃除やさんのバートが描いた絵の中に入っていくシーンは
実写とアニメの合成ですが、
当時の技術がどれだけのものだったか分かりませんけれども、
今のものと比べても遜色ないです。
そりゃ昨今のリアルさとはかけ離れてますが、
当時のディズニー(キャストも含めて)がどれだけ誠心誠意心を尽くして、子供たちを喜ばようとしていたかが伝わってきます。
ところで、バート役のディック・ヴァン・ダイクですが、
バンクス姉弟に2ペンス預金させようと躍起になってた銀行の会長も実は彼だったんですね(笑)。
対極のキャラですが、この配役はこのミュージカルの伝統なんでしょうか(^_^)。
今回はむか〜し録画したビデオにて鑑賞。
やはり何回見ても楽しい映画ですね。
子供向けの映画にもかかわらず、2時間以上ある長尺。
でも、決して飽きることがありません。
なんといっても「子供だまし」に終わらない
舞台でたたき上げられたダンサーたち、ミュージカル俳優による数々のナンバーは、見て楽しく、聞いて一流。非の打ち所が全くありません。
煙突掃除やさんのバートが描いた絵の中に入っていくシーンは
実写とアニメの合成ですが、
当時の技術がどれだけのものだったか分かりませんけれども、
今のものと比べても遜色ないです。
そりゃ昨今のリアルさとはかけ離れてますが、
当時のディズニー(キャストも含めて)がどれだけ誠心誠意心を尽くして、子供たちを喜ばようとしていたかが伝わってきます。
ところで、バート役のディック・ヴァン・ダイクですが、
バンクス姉弟に2ペンス預金させようと躍起になってた銀行の会長も実は彼だったんですね(笑)。
対極のキャラですが、この配役はこのミュージカルの伝統なんでしょうか(^_^)。
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すべては愛のために~Beyond Borders~
2005年2月2日 映画
映画を見るとき、別にはなっから批判してやろうなんて思ってみてはいないのだけれど、最近出会うハリウッド映画は全く感心できましぇん。
平たく言えば、お金持ちでキャリアもある世間知らずの女性が、家庭をすて不倫の上、不義の子を残し最後には不倫相手の前で地雷を踏んで死んでしまう話です。
こういう映画をみていていつも不思議に思うのは、
白人の方々は難民を哀れな対象としか見て無くて、
「寄り添う」様子が見られないこと。
難民たちは地べたに座って瀕死なのに、
自分たちはむっちゃ広くて清潔なテントで悠々と生活している。
それは自分が元気でなくては困った人を助けられないと言うこともあるだろうけれど、あまりにも自分だけずるいんじゃないのとか言って良いですか?
ふつうは雑魚寝でしょ。
描かれる難民特にアジア人がひたすら身勝手で無秩序で不潔に描かれているのも不愉快。
そういう認識を根底から変えるような映画を作って欲しいんですけど。
アンジェリーナ・ジョリーは頑張っていましたが、
彼女がこの映画に出演する意味はあまりかんじられませんでしたね。
平たく言えば、お金持ちでキャリアもある世間知らずの女性が、家庭をすて不倫の上、不義の子を残し最後には不倫相手の前で地雷を踏んで死んでしまう話です。
こういう映画をみていていつも不思議に思うのは、
白人の方々は難民を哀れな対象としか見て無くて、
「寄り添う」様子が見られないこと。
難民たちは地べたに座って瀕死なのに、
自分たちはむっちゃ広くて清潔なテントで悠々と生活している。
それは自分が元気でなくては困った人を助けられないと言うこともあるだろうけれど、あまりにも自分だけずるいんじゃないのとか言って良いですか?
ふつうは雑魚寝でしょ。
描かれる難民特にアジア人がひたすら身勝手で無秩序で不潔に描かれているのも不愉快。
そういう認識を根底から変えるような映画を作って欲しいんですけど。
アンジェリーナ・ジョリーは頑張っていましたが、
彼女がこの映画に出演する意味はあまりかんじられませんでしたね。
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なんですかこれは(笑)。
違う意味で面白すぎ。
ポスターを見たことがあるくらいで、予備知識一切なしにて視聴。
まるでコントローラ無しのCGグラフィック・ロールプレイング・ゲームですね。(映画がCGに頼り切りと言う意味ではありません)
キャストのビジュアル然り、シナリオ、ロケーション然り。
嬉しくなるくらいに「ゲーム」してます。
見ていて、これは本で読むとさぞかし想像力をかき立てられて面白いんだろうなぁと思いましたね。(マイケル・クライトン原作)
絵にしてしまうと、やたらテンション高すぎの台詞の応酬に(それも次はこう来るぜと思ったまんま・笑)なんだか吉本の芸人のコントでも見てる気分に(笑)。
少しは間ってもんが必要でしょ。
あ、時間制限イベントだから仕方ないのね(^^;)。
ラストも観客の予想したとおりにクローズして、めでたしめでたし(?)まぁ不満を述べれば、「全員」生還若しくは生きたまま置き去り希望でしたが。
監督は「スーパーマン」のリチャード・ドナーさん。
こんな元気な映画を撮れるんですね、まだ。
はい、お元気で何よりでした。
違う意味で面白すぎ。
ポスターを見たことがあるくらいで、予備知識一切なしにて視聴。
まるでコントローラ無しのCGグラフィック・ロールプレイング・ゲームですね。(映画がCGに頼り切りと言う意味ではありません)
キャストのビジュアル然り、シナリオ、ロケーション然り。
嬉しくなるくらいに「ゲーム」してます。
見ていて、これは本で読むとさぞかし想像力をかき立てられて面白いんだろうなぁと思いましたね。(マイケル・クライトン原作)
絵にしてしまうと、やたらテンション高すぎの台詞の応酬に(それも次はこう来るぜと思ったまんま・笑)なんだか吉本の芸人のコントでも見てる気分に(笑)。
少しは間ってもんが必要でしょ。
あ、時間制限イベントだから仕方ないのね(^^;)。
ラストも観客の予想したとおりにクローズして、めでたしめでたし(?)まぁ不満を述べれば、「全員」生還若しくは生きたまま置き去り希望でしたが。
監督は「スーパーマン」のリチャード・ドナーさん。
こんな元気な映画を撮れるんですね、まだ。
はい、お元気で何よりでした。
WOWOWで初見。日本未公開作品かな?
父を亡くした兄弟とその友人たちの、サーフィンを通して描く一夏の成長物語。
ほとんど無名の俳優さんが出演していますが
昨年公開の実写版「ピーターパン」のジェレミー・サンプター君が不安障害の弟役で出演しています。
こんな青春映画、今時のアメリカ映画でもあるんですね。
ほんとうにさわやかで、後味の良い青春映画。
暴力も、セックスもどぎつい描写一切なし。
すわ、喧嘩か、と思いきやすんでの所で平和解決するし
父親に愛されていないと思いこんだ友人が断崖に立つシーンでは
「なんか死にそう」と予感するのだけど友人たちの温かい言葉で救われる。
サーフィンを通して家族ぐるみで親密になった男がある日突然夕食を断り、「少し残る」と海に独り残るシーンではまたまた「大波に飲まれて伝説のサーファー・死亡とか?」なんて思ったりするのだがそれもなし。
これがトム・クルーズとか時の大スター主演の青春映画だったら2人とも死んでるよ。
でも、現実にはそうそう人は死ねない。
だから私はこの映画にリアリティを感じたし、
亡くなった父親の代わりに家の中心になり、弟を守ろうとする長男の必死な姿に共感もし、愛おしくも思えた。
終盤、彼自身も重荷に耐えかねていたことに素直になっていく様は感動的。
随所にちりばめられたサーフィン・シーンも、「ビッグ・ウェンズデー」を思わせるほど生き生きとしていて素晴らしい。
素敵な青春映画です!
父を亡くした兄弟とその友人たちの、サーフィンを通して描く一夏の成長物語。
ほとんど無名の俳優さんが出演していますが
昨年公開の実写版「ピーターパン」のジェレミー・サンプター君が不安障害の弟役で出演しています。
こんな青春映画、今時のアメリカ映画でもあるんですね。
ほんとうにさわやかで、後味の良い青春映画。
暴力も、セックスもどぎつい描写一切なし。
すわ、喧嘩か、と思いきやすんでの所で平和解決するし
父親に愛されていないと思いこんだ友人が断崖に立つシーンでは
「なんか死にそう」と予感するのだけど友人たちの温かい言葉で救われる。
サーフィンを通して家族ぐるみで親密になった男がある日突然夕食を断り、「少し残る」と海に独り残るシーンではまたまた「大波に飲まれて伝説のサーファー・死亡とか?」なんて思ったりするのだがそれもなし。
これがトム・クルーズとか時の大スター主演の青春映画だったら2人とも死んでるよ。
でも、現実にはそうそう人は死ねない。
だから私はこの映画にリアリティを感じたし、
亡くなった父親の代わりに家の中心になり、弟を守ろうとする長男の必死な姿に共感もし、愛おしくも思えた。
終盤、彼自身も重荷に耐えかねていたことに素直になっていく様は感動的。
随所にちりばめられたサーフィン・シーンも、「ビッグ・ウェンズデー」を思わせるほど生き生きとしていて素晴らしい。
素敵な青春映画です!
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Mr.インクレディブル
2005年1月5日 映画
つまらなかったです。
奥さんがセクシーだとか、評論家の方々のほめ言葉を色々事前に聞いていたのですが…。
基本的にインクレディブルもシンドロームも同じです。
インクレディブルはシンドロームが子どもの頃、心に傷を付けた責任があると思う。
だから最後は彼を救ってあげて平和に解決するのかと思ったら飛行機のエンジンに巻き込まれて死亡(愕然)。
結局何、自分たちの家族さえ幸せならいいんですね。
G指定で出来ないことはないとD社からサジェスチョンがあったのを敢えてPGにしたとか言ってますけど
軽くPG13を超えてませんか?
ピクサーさん、遠慮はいりませんから、早くディズニーと手をお切りください。
奥さんがセクシーだとか、評論家の方々のほめ言葉を色々事前に聞いていたのですが…。
基本的にインクレディブルもシンドロームも同じです。
インクレディブルはシンドロームが子どもの頃、心に傷を付けた責任があると思う。
だから最後は彼を救ってあげて平和に解決するのかと思ったら飛行機のエンジンに巻き込まれて死亡(愕然)。
結局何、自分たちの家族さえ幸せならいいんですね。
G指定で出来ないことはないとD社からサジェスチョンがあったのを敢えてPGにしたとか言ってますけど
軽くPG13を超えてませんか?
ピクサーさん、遠慮はいりませんから、早くディズニーと手をお切りください。
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
2005年1月3日 映画
もう二年も前の映画なのですねぇ。
今回初見です(遅)。
いくらディカプリオが童顔でもティーンには見えん(笑)。
ついでにウォーケンと親子にも見えん。
でも父、結構はまってました。ちょこっとでてすごむ役かと思ってたら意外と繊細な役だった。
悪役以外のウォーケンは「タイムトラベラー」以来ですわ。
今の情報化社会だったらありえないほどの稚拙な犯罪ですね。
「天才」だったのは時代のせいでしょう。
当時のアメリカはあんなものにダマされてしまうほどおひとよしだらけだったんでしょうか。
日本社会では絶対にありえない詐欺の連続に、結局何、実力主義というかはったりに弱いだけじゃん!とかつっこみ入れたくなったり(笑)。
主人公フランクは心から父を愛しているという精神的なよりどころを破壊され、身を寄せる物理的な場所もなく追いつめられていたことも犯罪のエスカレートの一因としてあるんでしょうね。
実年齢とは離れているものの、多感なティーンの心の揺れみたいなものをディカプリオはさすがに巧く体現していたと思います。
終盤、飛行機から逃げ出して母の元へ向かったけれど、新しい家族を既に築いている母を目の当たりにして絶望するフランクには心が痛みました。
FBI捜査官カールとの、親子のような、親友のような心の交流も良かったです。(銭形警部みたい)
トム・ハンクスにはやっぱりコメディが似合いますね。
スピルバーグの映画とは思えないくらい小じゃれた映画でした。
今回初見です(遅)。
いくらディカプリオが童顔でもティーンには見えん(笑)。
ついでにウォーケンと親子にも見えん。
でも父、結構はまってました。ちょこっとでてすごむ役かと思ってたら意外と繊細な役だった。
悪役以外のウォーケンは「タイムトラベラー」以来ですわ。
今の情報化社会だったらありえないほどの稚拙な犯罪ですね。
「天才」だったのは時代のせいでしょう。
当時のアメリカはあんなものにダマされてしまうほどおひとよしだらけだったんでしょうか。
日本社会では絶対にありえない詐欺の連続に、結局何、実力主義というかはったりに弱いだけじゃん!とかつっこみ入れたくなったり(笑)。
主人公フランクは心から父を愛しているという精神的なよりどころを破壊され、身を寄せる物理的な場所もなく追いつめられていたことも犯罪のエスカレートの一因としてあるんでしょうね。
実年齢とは離れているものの、多感なティーンの心の揺れみたいなものをディカプリオはさすがに巧く体現していたと思います。
終盤、飛行機から逃げ出して母の元へ向かったけれど、新しい家族を既に築いている母を目の当たりにして絶望するフランクには心が痛みました。
FBI捜査官カールとの、親子のような、親友のような心の交流も良かったです。(銭形警部みたい)
トム・ハンクスにはやっぱりコメディが似合いますね。
スピルバーグの映画とは思えないくらい小じゃれた映画でした。
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DVD ドリームワークス 2003/10/24 ¥3,990
****
美しい作品ですね。擬人化の台詞で語り合わない馬たちの交わす視線や表情が実に素晴らしい。
ストーリーも、アニメにしとくのもったいないくらい良くできてます。主役のお馬さん(「スピリット」という名ではないよね…野生の馬なんだもの)の視点で、また、時には開拓者と原住民の双方の視点で描かれ、最後の戦いで、立場は違うけれどお互いの思いが昇華されていくくだりなど、隙が全くありません。お見事です。
けど、さほど映画としての魅力を感じないのは何故なんでしょう?
描かれている開拓者の軍曹と対するコタ族のクリークは、造形こそスマートに描かれているけれど、実に記号的で魅力が感じられないので、どちらにも感情移入できなかった(それがねらいかも?)
なんというか、言ってみれば、
ものまね番組でおもいっきりストレートな演歌のものまねを見たときのような、
カラオケボックスで盛り上がってる最中に平井堅のバラードを長々と熱唱されたときのような、
そんな種類の居心地の悪さを感じた、ストレートな感動作でした(何がいいたいんだ・苦笑)。
BGVとして最高の映像美ですね。
****
美しい作品ですね。擬人化の台詞で語り合わない馬たちの交わす視線や表情が実に素晴らしい。
ストーリーも、アニメにしとくのもったいないくらい良くできてます。主役のお馬さん(「スピリット」という名ではないよね…野生の馬なんだもの)の視点で、また、時には開拓者と原住民の双方の視点で描かれ、最後の戦いで、立場は違うけれどお互いの思いが昇華されていくくだりなど、隙が全くありません。お見事です。
けど、さほど映画としての魅力を感じないのは何故なんでしょう?
描かれている開拓者の軍曹と対するコタ族のクリークは、造形こそスマートに描かれているけれど、実に記号的で魅力が感じられないので、どちらにも感情移入できなかった(それがねらいかも?)
なんというか、言ってみれば、
ものまね番組でおもいっきりストレートな演歌のものまねを見たときのような、
カラオケボックスで盛り上がってる最中に平井堅のバラードを長々と熱唱されたときのような、
そんな種類の居心地の悪さを感じた、ストレートな感動作でした(何がいいたいんだ・苦笑)。
BGVとして最高の映像美ですね。
マイ・ビッグ・ファット・ウェディング
2004年12月27日 映画
最近では一部でジミ婚ばやりの日本ではありますが、あちらさんでいう「大袈裟な結婚」は、日本ではまだまだごくあたりまえのフツーのレベル。
個人対個人のものであるべき結婚というものに「家族」という重いものが付いてくるのも、特別な事じゃない。
なので、この映画には親近感を覚えると言うよりは、世間でどのあたりがそんなにうけたのかよく分からなかったです(ごめんなさい)。
私事ですが、私には姉がいて、私よりもすこし遅れて結婚。
頭が良く生真面目で、ルックスだって悪くないのに、早々に家を出て自由にやってきた私よりは「家族」の干渉や「親の重圧」というものを一人で背負ってきた。
あまりに男っ気がなく、地味な生活を送っていたので
「もしかしたら結婚しないのかも」と思っていた矢先、
ある人と縁あって(恋愛)それこそあっという間に結婚したのです。
出会いも偶然に偶然が重なるような出来事で(あまり詳しく描くと素性がばれるのでやめます)、どの要素が欠けても、2人は出会わなかったであろうというもの。
で、今は幸せにくらしているのですが、やっぱりこういうものは「縁」なのだな、とつくづく思うのです。
この映画の主人公は別に結婚願望があるわけではなく、「家」という濃密な「血」の世界から一歩飛び出したいと願っている。
そしてイアンと出会って一歩飛び出す決心をする。
自分に磨きをかけた彼女は再びイアンと出会い、恋におちるのですが、実話だけあってその後の話のふくらみがまったくありましぇん(笑)
このイアンは超がつくほどのお人好し。こんなにいいなりになってくれる男はそうはいないでしょ。あの家族にとっちゃ「当たり」です。文句いっちゃいけません。
結婚後は妻の実家のとなりに家を建ててもらって幸せそう。
まるでアメリカ版のマスオさんですね。
この映画との出会いもまさに一期一会。
身構えているのではなく、ふらっと立ち寄って良い気分になって帰れる、そんなハッピーが一杯(いっぱいすぎておなか一杯・少々眠気)のムービーです。
個人対個人のものであるべき結婚というものに「家族」という重いものが付いてくるのも、特別な事じゃない。
なので、この映画には親近感を覚えると言うよりは、世間でどのあたりがそんなにうけたのかよく分からなかったです(ごめんなさい)。
私事ですが、私には姉がいて、私よりもすこし遅れて結婚。
頭が良く生真面目で、ルックスだって悪くないのに、早々に家を出て自由にやってきた私よりは「家族」の干渉や「親の重圧」というものを一人で背負ってきた。
あまりに男っ気がなく、地味な生活を送っていたので
「もしかしたら結婚しないのかも」と思っていた矢先、
ある人と縁あって(恋愛)それこそあっという間に結婚したのです。
出会いも偶然に偶然が重なるような出来事で(あまり詳しく描くと素性がばれるのでやめます)、どの要素が欠けても、2人は出会わなかったであろうというもの。
で、今は幸せにくらしているのですが、やっぱりこういうものは「縁」なのだな、とつくづく思うのです。
この映画の主人公は別に結婚願望があるわけではなく、「家」という濃密な「血」の世界から一歩飛び出したいと願っている。
そしてイアンと出会って一歩飛び出す決心をする。
自分に磨きをかけた彼女は再びイアンと出会い、恋におちるのですが、実話だけあってその後の話のふくらみがまったくありましぇん(笑)
このイアンは超がつくほどのお人好し。こんなにいいなりになってくれる男はそうはいないでしょ。あの家族にとっちゃ「当たり」です。文句いっちゃいけません。
結婚後は妻の実家のとなりに家を建ててもらって幸せそう。
まるでアメリカ版のマスオさんですね。
この映画との出会いもまさに一期一会。
身構えているのではなく、ふらっと立ち寄って良い気分になって帰れる、そんなハッピーが一杯(いっぱいすぎておなか一杯・少々眠気)のムービーです。
DVD アミューズソフトエンタテインメント 2004/06/25 ¥4,935 主役の美少女ケイシャ・キャッスル=ヒューズがアカデミー主演女優賞に最年少でノミネートされたほか、数多くの映画祭で観客賞を受賞したニュージーランド映画。 鯨に乗ってやってきたという伝説を信じるマオリ族の一家に生まれたパイケアだが、女として生まれた故に、跡取りとして祖父から認められない悲しみを抱えていた。ある日、大量の傷ついた鯨が浜に漂着する。
***
か、感動してしまいました…泣いちまった…
マオリ族の指導者の出現を頑なに信じつづける、本当は優しいおじいちゃんと、あたりまえに家族に、特に、ほかでもないおじいちゃんに愛されたいパイケア。
パイケアは自分が預言者だという自覚はないのだけれど、
村を愛し、部族を愛する心を備えている。
だから、父と一緒にドイツへ行く道もあったのに敢えて村で暮らすことを選ぶ。
しかし、預言者は「男」だと信じて疑わないおじいちゃんは彼女にことさら辛く当たってしまう。
おじいちゃんを主賓にし、彼女がマオリの伝統のルーツや未来を語る「スピーチ」のシーンでは泣けて仕方がなかったです。
おじーちゃん早く来いよ!!パイケアが泣いてるって!!
時を同じくして大量のクジラが浜にうちあげられ、村人は救助に奔走するがらちがあかない。
ここからはもう「ナウシカ」の世界でした、はい、あのまんまです(笑)。でもいいです。
パイケアがクジラに乗って海に還っていくシーンは素晴らしい。
一体どうやって撮ったんでしょう?
そしてラスト、島の男達が力を合わせて船を海にこぎ出すシーンは圧巻です。
あんのがんこジジイが!と思ったのも忘れて、
伝統って…やっぱり守っていくべきものだよね、と思わせるカッコよさにあふれていました。
***
か、感動してしまいました…泣いちまった…
マオリ族の指導者の出現を頑なに信じつづける、本当は優しいおじいちゃんと、あたりまえに家族に、特に、ほかでもないおじいちゃんに愛されたいパイケア。
パイケアは自分が預言者だという自覚はないのだけれど、
村を愛し、部族を愛する心を備えている。
だから、父と一緒にドイツへ行く道もあったのに敢えて村で暮らすことを選ぶ。
しかし、預言者は「男」だと信じて疑わないおじいちゃんは彼女にことさら辛く当たってしまう。
おじいちゃんを主賓にし、彼女がマオリの伝統のルーツや未来を語る「スピーチ」のシーンでは泣けて仕方がなかったです。
おじーちゃん早く来いよ!!パイケアが泣いてるって!!
時を同じくして大量のクジラが浜にうちあげられ、村人は救助に奔走するがらちがあかない。
ここからはもう「ナウシカ」の世界でした、はい、あのまんまです(笑)。でもいいです。
パイケアがクジラに乗って海に還っていくシーンは素晴らしい。
一体どうやって撮ったんでしょう?
そしてラスト、島の男達が力を合わせて船を海にこぎ出すシーンは圧巻です。
あんのがんこジジイが!と思ったのも忘れて、
伝統って…やっぱり守っていくべきものだよね、と思わせるカッコよさにあふれていました。
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DVD ポニーキャニオン 2003/12/17 ¥3,990 。この原作『スリーピー・ホロウの伝説』は、学校の教科書にも載っているという有名な話である。200年前のニューヨークの村で、首なし騎士が村人の首を切りとって持ち去るという連続猟奇殺人事件が続出し、捜査官ジョニー・デップがその捜査に乗り出す。
まあ、一言で言えば、
「八ツ墓村」と「ターミネーター」を足して2で割ったような映画です(爆)
ここで特筆すべきはJ.デップではなく、首無し騎士を演じたクリストファーウォーケン!(でた)
カコイイだけじゃなく、なんだか可愛いんですよ(笑)。
バッサバッサと容赦なく首を落とす非情な傭兵である反面、
愛馬デアデビルに見せる優しげな表情とか!クリスもー最高!悶絶。惚れ直したっす!!
クリストファーウォーケンという人は顔に似合わず非情に人が良いそうで、来るオファーは全部受けるそうだ。(だから駄作多し・苦笑)
この映画でも台詞はないわ、無気味だわ、首はないわの三重苦にもかかわらず、この存在感は凄いですよ〜。
伊達に地でゴシックホラー顔じゃないっ。
しかし、この映画に出てくる人はみんな顔が怖い(笑)。
クリスティナ・リッチみてて誰かに似てると思ったら、うちのチビだった(爆)。
うちの子も将来はゴシックホラー顔になること請け合いですな(^_^;)。
ちなみに彼女はカボチャのごとくぽんぽこ首が飛ぶシーンで狂喜してました…こわっ。(当時3歳)
ディズニー映画みて怖いとかいうくせに…
…こどもってよくわかんないっす。
まあ、一言で言えば、
「八ツ墓村」と「ターミネーター」を足して2で割ったような映画です(爆)
ここで特筆すべきはJ.デップではなく、首無し騎士を演じたクリストファーウォーケン!(でた)
カコイイだけじゃなく、なんだか可愛いんですよ(笑)。
バッサバッサと容赦なく首を落とす非情な傭兵である反面、
愛馬デアデビルに見せる優しげな表情とか!クリスもー最高!悶絶。惚れ直したっす!!
クリストファーウォーケンという人は顔に似合わず非情に人が良いそうで、来るオファーは全部受けるそうだ。(だから駄作多し・苦笑)
この映画でも台詞はないわ、無気味だわ、首はないわの三重苦にもかかわらず、この存在感は凄いですよ〜。
伊達に地でゴシックホラー顔じゃないっ。
しかし、この映画に出てくる人はみんな顔が怖い(笑)。
クリスティナ・リッチみてて誰かに似てると思ったら、うちのチビだった(爆)。
うちの子も将来はゴシックホラー顔になること請け合いですな(^_^;)。
ちなみに彼女はカボチャのごとくぽんぽこ首が飛ぶシーンで狂喜してました…こわっ。(当時3歳)
ディズニー映画みて怖いとかいうくせに…
…こどもってよくわかんないっす。
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数年ぶりに見ました。
クリストファー・ウォーケンのあまりの美貌にクラクラ…
う、美しすぎる…
で、やっぱり思った。
マイケル(デニーロ)はニック(ウォーケン)を愛している。
ニックはたぶん、ガールフレンド(ストリープ)もいるし、ノーマルなんだろう。
これは戦争映画でもあるけれど、ヴェトナム戦争をモチーフにした、スラヴ系アメリカ人の、マイノリティのゲイの青年の青春物語でもあったのだ。
スティーブン(J・サヴェージ)の結婚式の後の出征パーティでの様子ではっきり分かる。
マイケルはニックの写真(パーティ会場に飾ってある)と踊りまくってるニックの姿を肴(笑)に酒をあおっている。が、その視線をニックの恋人・リンダが自分へのものと誤ってうけとめてしまう。それを察したときのマイケルの決まり悪そうな様子…。
ニックがヴェトナムで行方不明になってから、故郷でマイケルとリンダは関係を持つけれど、リンダを愛していると言うよりは、ニックの愛した女を愛しているという感じがした。リンダも相当哀しい女である。
ロシアン・ルーレットのシーンばかり有名だけれど、前半、後半の故郷クレアトンでの人間模様が、実に丁寧に描かれていて、こちらのほうが秀逸だと思う。
はい、これをタルイと思った方は、見ないでください。
映画が腐ります。
タモリが、かつて
「おれはディアハンターを見て一ヶ月落ち込んだ。それ以来見て楽しい映画しか見ないようにしている。」と言っていた。
この映画を語るときにはこれは、まさに至言と言わざるを得ない。
クリストファー・ウォーケンのあまりの美貌にクラクラ…
う、美しすぎる…
で、やっぱり思った。
マイケル(デニーロ)はニック(ウォーケン)を愛している。
ニックはたぶん、ガールフレンド(ストリープ)もいるし、ノーマルなんだろう。
これは戦争映画でもあるけれど、ヴェトナム戦争をモチーフにした、スラヴ系アメリカ人の、マイノリティのゲイの青年の青春物語でもあったのだ。
スティーブン(J・サヴェージ)の結婚式の後の出征パーティでの様子ではっきり分かる。
マイケルはニックの写真(パーティ会場に飾ってある)と踊りまくってるニックの姿を肴(笑)に酒をあおっている。が、その視線をニックの恋人・リンダが自分へのものと誤ってうけとめてしまう。それを察したときのマイケルの決まり悪そうな様子…。
ニックがヴェトナムで行方不明になってから、故郷でマイケルとリンダは関係を持つけれど、リンダを愛していると言うよりは、ニックの愛した女を愛しているという感じがした。リンダも相当哀しい女である。
ロシアン・ルーレットのシーンばかり有名だけれど、前半、後半の故郷クレアトンでの人間模様が、実に丁寧に描かれていて、こちらのほうが秀逸だと思う。
はい、これをタルイと思った方は、見ないでください。
映画が腐ります。
タモリが、かつて
「おれはディアハンターを見て一ヶ月落ち込んだ。それ以来見て楽しい映画しか見ないようにしている。」と言っていた。
この映画を語るときにはこれは、まさに至言と言わざるを得ない。
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♪ふ〜たりのため〜せ〜かいはあるのぉ〜♪
終始ラブラブモードのおふたり。
よその国で●×△しちゃうぐらい周りが見えてないって…
なんか恥ずかしいぞ。
今回はお二人は脇に廻って
三人の皇女様とヤオたちの恋がメインかも。
つか、シャンとムーラン、ちょびっとキャラ変わってません?
りりしいシャンがお好きな方にはこの道化ぶりはつらいかも。
私はシャンの寝顔に萌えさせて頂いた上、結構笑わせてもらいましたけど(^_^)
絵は時間かけただけあってかなり頑張ってました。
あと、ひとつ、質問。
あんたら皇帝陛下と「同盟」のこと忘れてませんかっ?
終始ラブラブモードのおふたり。
よその国で●×△しちゃうぐらい周りが見えてないって…
なんか恥ずかしいぞ。
今回はお二人は脇に廻って
三人の皇女様とヤオたちの恋がメインかも。
つか、シャンとムーラン、ちょびっとキャラ変わってません?
りりしいシャンがお好きな方にはこの道化ぶりはつらいかも。
私はシャンの寝顔に萌えさせて頂いた上、結構笑わせてもらいましたけど(^_^)
絵は時間かけただけあってかなり頑張ってました。
あと、ひとつ、質問。
あんたら皇帝陛下と「同盟」のこと忘れてませんかっ?
女はみんな生きている
2004年12月16日 映画
平凡な主婦がある日娼婦が虐待され半殺しの目に遭っている現場に遭遇する。
居合わせた夫は彼女の生死にはまったく興味が無く、彼女の血で汚れた車のフロントガラスだけが気がかり。
子どもも家を出、子育ても終わり夫とふたりだけの生活だが、仕事一筋の夫は周囲に冷淡で実母にさえ会おうとしない。
ふと彼女はあの娼婦のことが気になり、再起不能にも思えた娼婦ノエミをかいがいしく看護することで自分の居場所を見つける。しかし、ノエミには重大な秘密があった…。
***
日曜の夜、「夫婦」というドラマを見ているご夫婦はなんともお互い居心地の悪い思いでみているのではないでしょうか。
交わされる会話があまりにもリアルで、女は時にはすっとするような啖呵を黒木瞳が切ってくれる時もあれば、男の言い訳になんだよバカヤローとか怒鳴りたくなるときもある。
今、ドラマは夫婦が離婚届に判を押したところだけれど、
お願いだからこのまま離婚して欲しい。
「やっぱりあなたがいないと…」
「お前だけだ…」なんてendingは男性を満足させるだけだからね。
で、この映画だけど、主婦である主人公が娼婦ノエミの看護にのめりこんでいくと同時に家庭はカオス(原題)状態になっていく様は、まるで「夫婦」のようで笑える。
私には、主人公が見ず知らずの他人の看護に入れ込んでいく彼女の気持ちが分かる。誰でも良いから、何かしてあげたい気持ち。
そして、息子に無視され続ける母には心から同情した。
この血のつながりのない女達が、ラスト、男達をすっぱり捨てて、海を眺めるシーンは哀しいけれど痛快だった。
メリル・ストリープ主演でリメークされるそうです。
そちらも楽しみ♪
居合わせた夫は彼女の生死にはまったく興味が無く、彼女の血で汚れた車のフロントガラスだけが気がかり。
子どもも家を出、子育ても終わり夫とふたりだけの生活だが、仕事一筋の夫は周囲に冷淡で実母にさえ会おうとしない。
ふと彼女はあの娼婦のことが気になり、再起不能にも思えた娼婦ノエミをかいがいしく看護することで自分の居場所を見つける。しかし、ノエミには重大な秘密があった…。
***
日曜の夜、「夫婦」というドラマを見ているご夫婦はなんともお互い居心地の悪い思いでみているのではないでしょうか。
交わされる会話があまりにもリアルで、女は時にはすっとするような啖呵を黒木瞳が切ってくれる時もあれば、男の言い訳になんだよバカヤローとか怒鳴りたくなるときもある。
今、ドラマは夫婦が離婚届に判を押したところだけれど、
お願いだからこのまま離婚して欲しい。
「やっぱりあなたがいないと…」
「お前だけだ…」なんてendingは男性を満足させるだけだからね。
で、この映画だけど、主婦である主人公が娼婦ノエミの看護にのめりこんでいくと同時に家庭はカオス(原題)状態になっていく様は、まるで「夫婦」のようで笑える。
私には、主人公が見ず知らずの他人の看護に入れ込んでいく彼女の気持ちが分かる。誰でも良いから、何かしてあげたい気持ち。
そして、息子に無視され続ける母には心から同情した。
この血のつながりのない女達が、ラスト、男達をすっぱり捨てて、海を眺めるシーンは哀しいけれど痛快だった。
メリル・ストリープ主演でリメークされるそうです。
そちらも楽しみ♪
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ジブリの作品の中で一番スキです。
宮崎監督の作品ではないのですが(^_^;)
そこが良かったのかな?
わたしはどうも褒めるのが不得手なので
どうも言葉足らずになってしまうのですが、
この作品は、
「人を好きになるってことはこういうことだったんだね」
と改めて気付かされる作品とでも言いましょうか。
聖司君は今見ると一歩間違えばストーカー的だけれども(^_^;)、お互い、好きな人の世界に近づきたいという一途な気持ち、静かに相手を何時までも見ていたいという気持ちが、なんとも可愛らしくピュアで、ほんとうにほほえましい。
聖司君が図書館で雫の前の席に座り
「雫が終わるまで待ってるよ」と言う傍ら雫が満たされた表情で調べものを続けるシーンは
「あ〜っもうこの幸せ者っっ!!!!」とマジで羨ましかったです、はい。
雫っ、一生分幸せだっただろッ!とか(笑)。
中学生の時分は、やっぱりこのぐらい純粋で、これからこのふたりがどういう道を実際は選ぼうとも、
「雫、大好きだ!結婚しよう!」と叫んだ時のその気持ちは永遠ですよね。
宮崎監督の作品ではないのですが(^_^;)
そこが良かったのかな?
わたしはどうも褒めるのが不得手なので
どうも言葉足らずになってしまうのですが、
この作品は、
「人を好きになるってことはこういうことだったんだね」
と改めて気付かされる作品とでも言いましょうか。
聖司君は今見ると一歩間違えばストーカー的だけれども(^_^;)、お互い、好きな人の世界に近づきたいという一途な気持ち、静かに相手を何時までも見ていたいという気持ちが、なんとも可愛らしくピュアで、ほんとうにほほえましい。
聖司君が図書館で雫の前の席に座り
「雫が終わるまで待ってるよ」と言う傍ら雫が満たされた表情で調べものを続けるシーンは
「あ〜っもうこの幸せ者っっ!!!!」とマジで羨ましかったです、はい。
雫っ、一生分幸せだっただろッ!とか(笑)。
中学生の時分は、やっぱりこのぐらい純粋で、これからこのふたりがどういう道を実際は選ぼうとも、
「雫、大好きだ!結婚しよう!」と叫んだ時のその気持ちは永遠ですよね。
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デイ・アフター・トゥモロー 通常版
2004年12月6日 映画
遅ればせながら鑑賞。
一昨日は夜中に台風よりももんのすごい嵐に見舞われ、
かと思えば昨日は、12月というのに夏のような暑さに辟易。
じゃあ暖冬なのかというとそうでもなく、
北海道じゃ大雪だ。
最近の地球は狂ってる。
人間もおかしい。
うちの近くにはケヤキの並木道があって、それは一見美しい。
しかし、コンクリートで固められたところに場違いな木が沢山生えているため、椋鳥たちが大群をなしてやってくる。
その鳥たちの落とし物が臭くてたまらないから(何故ならアスファルトの上では分解しないから)無駄な水を流し、掃除に明け暮れる。
椋鳥を追い払う妙ちきりんな音まで流して、こっちの頭までおかしくなる。
で、この映画だけれども、最近の異常気象とか、熊騒動とか、もろもろの不可思議現象と理不尽な対策の数々をみていると、かなり現実感を伴うお話だとは思う。
だけれども、この手のパニック映画は、アメリカ製というのもあるけれど、何故にピンポイントでアメリカ、そしてニューヨークなの?と突っ込みたくなる。
息子の救出劇につきあわされたD。クエイドの仲間2人が気の毒でしょうがない。
くどいくらいに自由の女神が出てくるのもどうよ。
異常気象が始まってまもなく
真っ先に日本にヒョウがぼこぼこ降って、おかしな日本語を話すサラリーマンが果てるところは、ひょっとして奥底にそういう願望があるんですかとか深読みしたくなります(苦笑)。
ラスト、自分だけ安全なところに逃げおおせた大統領が
「わたしたちは間違っていた」と声明を発表するところがあるけれど、あり得なくて笑える。
「わたしたち」じゃないよ、あなたでしょ。
一昨日は夜中に台風よりももんのすごい嵐に見舞われ、
かと思えば昨日は、12月というのに夏のような暑さに辟易。
じゃあ暖冬なのかというとそうでもなく、
北海道じゃ大雪だ。
最近の地球は狂ってる。
人間もおかしい。
うちの近くにはケヤキの並木道があって、それは一見美しい。
しかし、コンクリートで固められたところに場違いな木が沢山生えているため、椋鳥たちが大群をなしてやってくる。
その鳥たちの落とし物が臭くてたまらないから(何故ならアスファルトの上では分解しないから)無駄な水を流し、掃除に明け暮れる。
椋鳥を追い払う妙ちきりんな音まで流して、こっちの頭までおかしくなる。
で、この映画だけれども、最近の異常気象とか、熊騒動とか、もろもろの不可思議現象と理不尽な対策の数々をみていると、かなり現実感を伴うお話だとは思う。
だけれども、この手のパニック映画は、アメリカ製というのもあるけれど、何故にピンポイントでアメリカ、そしてニューヨークなの?と突っ込みたくなる。
息子の救出劇につきあわされたD。クエイドの仲間2人が気の毒でしょうがない。
くどいくらいに自由の女神が出てくるのもどうよ。
異常気象が始まってまもなく
真っ先に日本にヒョウがぼこぼこ降って、おかしな日本語を話すサラリーマンが果てるところは、ひょっとして奥底にそういう願望があるんですかとか深読みしたくなります(苦笑)。
ラスト、自分だけ安全なところに逃げおおせた大統領が
「わたしたちは間違っていた」と声明を発表するところがあるけれど、あり得なくて笑える。
「わたしたち」じゃないよ、あなたでしょ。
見て参りました。
結論から言いますと、
好きです。
少なくとも、「千と千尋の神隠し」よりも
数倍興味深く、また単純に楽しく、面白かった。
父の遺した帽子屋でつましく働いて生計を立てているソフィーは、自分の若さにも、美貌にも自信をもてず、
にわかに戦争に沸き立つ世間からも一人取り残されたような毎日を送っている。
そんな彼女がある日偶然魔法使いのハウルに出会う。
ハウルは強大な力をもつ魔法使いであるにも拘わらず、ナルシストで気弱、やはり生きている実感のもてない浮遊感と空虚さを併せ持っている。
荒地の魔女に呪いをかけられたソフィーはハウルと弟子のマルクルたちと奇妙な共同生活を送るのだが…
私が思うに、ハウルは、まさに「男」というジェンダーを代表するようなキャラクターではないかと。
戦争という時代背景はあるものの、外に行っていったい何をしてくるのかさっぱり謎。
自分が大好きで、自分磨きに(特に外見)余念がない。
自分の秩序で「整っている」ものを乱されたくない。
つまらないことでどろどろに溶けて(笑)落ち込んだりする。
単純で、まさに男という生き物そのものなのだ。
ソフィーはそんな彼を時には母のように、祖母のように、恋人のように包み込む。
それは彼女の生来の優しさと生真面目さから来る強さのなせるワザだ。そしてこれは女性の本来もっている「母性」の象徴だろう。
そして、時には老婆になったり、老婆とは思えないほどの力を発揮したり、少女にもどったり。
微妙な描き分けと、倍賞さんの声の演技が素晴らしい。
私には息子はいないが、よそのお子さんを冷静に見ているとジェンダーの違いというものは、これは疑いようのない事実だと思う。
男の子というのは、常に限界を目指し、可能性を追求して生きている。だから危険なことも後先顧みずにやるし、人の作ったものを破壊する。しかし、その行動の裏に、悪意はない。
一方女の子というのは秩序を第一とするジェンダーだ。
男の子の無秩序さを中和し、筋道をたててやる。
ただただ「生きている」男に対し、女は「生活」することによってアイデンティティーを確立していくのだと思う。
「ハウル」では、宮崎監督の得意とする女性による「生活」の秩序立てと、仕事を持ち労働し食べることの気持ちよさが、やはり全編を通して流れている。
「ばかげた戦争」という時代背景はそれほどの意味をこの物語にもたらしているとは思えないけれど、「戦争」という名の麻薬にハイになっている人たちの「醜悪さ」はじゅうぶん伝わってきた。
そこにはただ自分のエゴを追求するだけの生き物がいて、「家族」の「愛」も存在しなかった。
ハウルとソフィーの純粋で、足もとのしっかりした愛で繋がった新しい「家族」は、血の繋がったそれよりもむしろ幸福で永遠のものに私には思えた。
★★★★★★★★★
とここまでまじめに語ってみました(笑)。
お気に入りキャラはマルクルとヒンです。
本当に可愛らしくて、ずっと見ていたかった。
カブはかかしのままが素敵。
荒れ地の魔女との階段登りは、映画史に残る名シーンですね(笑い)
まあこの映画はやはり、好きな人は好きでしょうけど、
駄目な人は駄目ですね。
ギター侍ふうに言えば、
これからソフィーはきっと大変。
だって、戦争がなかったら、ハウルはただのナルなぷー太郎ですから〜〜〜〜〜〜〜〜
残念っ!
てな感じでしょうかね(苦笑)。
結論から言いますと、
好きです。
少なくとも、「千と千尋の神隠し」よりも
数倍興味深く、また単純に楽しく、面白かった。
父の遺した帽子屋でつましく働いて生計を立てているソフィーは、自分の若さにも、美貌にも自信をもてず、
にわかに戦争に沸き立つ世間からも一人取り残されたような毎日を送っている。
そんな彼女がある日偶然魔法使いのハウルに出会う。
ハウルは強大な力をもつ魔法使いであるにも拘わらず、ナルシストで気弱、やはり生きている実感のもてない浮遊感と空虚さを併せ持っている。
荒地の魔女に呪いをかけられたソフィーはハウルと弟子のマルクルたちと奇妙な共同生活を送るのだが…
私が思うに、ハウルは、まさに「男」というジェンダーを代表するようなキャラクターではないかと。
戦争という時代背景はあるものの、外に行っていったい何をしてくるのかさっぱり謎。
自分が大好きで、自分磨きに(特に外見)余念がない。
自分の秩序で「整っている」ものを乱されたくない。
つまらないことでどろどろに溶けて(笑)落ち込んだりする。
単純で、まさに男という生き物そのものなのだ。
ソフィーはそんな彼を時には母のように、祖母のように、恋人のように包み込む。
それは彼女の生来の優しさと生真面目さから来る強さのなせるワザだ。そしてこれは女性の本来もっている「母性」の象徴だろう。
そして、時には老婆になったり、老婆とは思えないほどの力を発揮したり、少女にもどったり。
微妙な描き分けと、倍賞さんの声の演技が素晴らしい。
私には息子はいないが、よそのお子さんを冷静に見ているとジェンダーの違いというものは、これは疑いようのない事実だと思う。
男の子というのは、常に限界を目指し、可能性を追求して生きている。だから危険なことも後先顧みずにやるし、人の作ったものを破壊する。しかし、その行動の裏に、悪意はない。
一方女の子というのは秩序を第一とするジェンダーだ。
男の子の無秩序さを中和し、筋道をたててやる。
ただただ「生きている」男に対し、女は「生活」することによってアイデンティティーを確立していくのだと思う。
「ハウル」では、宮崎監督の得意とする女性による「生活」の秩序立てと、仕事を持ち労働し食べることの気持ちよさが、やはり全編を通して流れている。
「ばかげた戦争」という時代背景はそれほどの意味をこの物語にもたらしているとは思えないけれど、「戦争」という名の麻薬にハイになっている人たちの「醜悪さ」はじゅうぶん伝わってきた。
そこにはただ自分のエゴを追求するだけの生き物がいて、「家族」の「愛」も存在しなかった。
ハウルとソフィーの純粋で、足もとのしっかりした愛で繋がった新しい「家族」は、血の繋がったそれよりもむしろ幸福で永遠のものに私には思えた。
★★★★★★★★★
とここまでまじめに語ってみました(笑)。
お気に入りキャラはマルクルとヒンです。
本当に可愛らしくて、ずっと見ていたかった。
カブはかかしのままが素敵。
荒れ地の魔女との階段登りは、映画史に残る名シーンですね(笑い)
まあこの映画はやはり、好きな人は好きでしょうけど、
駄目な人は駄目ですね。
ギター侍ふうに言えば、
これからソフィーはきっと大変。
だって、戦争がなかったら、ハウルはただのナルなぷー太郎ですから〜〜〜〜〜〜〜〜
残念っ!
てな感じでしょうかね(苦笑)。
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