古本で特売だったので思わず購入。
実は実家にもあるのだが。

子どものころ、ドジ様の漫画には大変お世話になった。

「銀河荘なの!」(ヴァンパイアもの)
「王子様がいいの!」(日本の殿がアラビアへ)
「あ〜らわが殿!」(摩莉と新吾の前身ね)
…なんだかみんなビックリマークがついてるぞ(笑)。
それぞれにおなんじよ〜なキャラクターがパターン化して登場する。
もしかしたら、キャラクタースター制度の先駆けかもしれん。

突如として空間に花を出現させ
ストーリー中断して主人公がポエムを2pブチ抜きで唱え始め
しかもその前後のシーンと髪型がへーきで違ってたりする
という特殊技が少女漫画において花盛りだったころのお話であります。

「天まであがれ!」のコミック初版がでたころは私は小学生(年バレ)。
昨今、漫画界でも幕末パロディものが横行しているが
その中にも面白いのもあるけれど
私の新撰組の原点はやっぱりこれなんである。

新撰組のことなんか微塵も理解していなかったけれど
漫画読んで切なくて号泣したのはこれが初めてだと思う。
この中で総司は道場・試衛館のアイドル的存在になっていて
男所帯を切り盛りし、納豆が大好きな少年という設定になっている。
なので当時、この漫画のファンの友達同士で
沖田の命日に納豆を食べたものである(馬鹿です)。

試衛館での、和気藹々とした貧しいながらも幸せな日々の描写や
総司とこよりちゃん(実は攘夷派のお姫様)可愛い恋物語がなんともいえず好きでしたね〜。
これがトキメキってやつか!
小さな脇役に至るまでキャラ立ちまくりなので
後半の悲劇的な展開には胸がつぶれるような思いをさせられます。マジで。

今読み返しても、青春群像劇としても文句の付けようのない仕上がりだし、半分ラブコメとしても秀逸ですよー。
悲劇だけど、読後感は爽やかです(*^_^*)

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