人は死なないために生きるのか
今日のアニメジャは少々重い内容でした。

海堂の野球は、規格品を作り出すため、名門校のネームバリューのためだけのマニュアル野球かと思いきや、選手への愛情と思いやりにあふれたものであったことが明らかになります。

原因は現総監督の息子の十数年前の不慮の死。

親なら、自分の子どもが不幸な目に遭えば、
「二度とこんなことが起こらないように」と願いをこめて
奮い立つのが当然だ。
海堂の考えは間違っていない。

自分の子どもに「太く短く生きろ」などと言う親はまずいないだろう。
命を守ることはもちろん、傷一つつけたくないのが親心ってもんだ。

だけどさ。

無難に長生きする為だけに生きることを推奨するのはいかがかと思うよ、静香ちゃん。
ただでさえ今の子どもたちは器用に無難に生きることを強要されてるんだから。

マラソンするんでも「死ぬまでやるな」
逆上がりするんでも「出来なくても死なないから大丈夫」
勉強するんでも「東大に行ったって必ずしも幸せになるわけじゃない」

おかげで何するんでも「意味」「成果」がなきゃやろうとしないんだからね。

意味のない「達成感」とか
何とも言えない「幸せな高揚感」とか
一瞬でも味わうためにあたしたち人間は生きてるんだと思うよ。

あたしは自分勝手で自己中で自信過剰&傍若無人な吾郎はほんと迷惑なヤツだと思う、マジでブン殴りたい(笑)。
でも吾郎の
「ますますマニュアルに負けるわけにはいかなくなった」という
言葉にはやっぱりうなずいちゃうんだよね。

寿くんはプライドが天より高くて少々?腹黒い(笑)けど
吾郎に対する同志愛(?)はかなり深いんだよね。
マニュアル野球の真実を聞かされて、吾郎を守りたい気持ちが強くて。
だからこそマニュアル対抗に及び腰になっちゃってるんだろう。
これからこれが原因で二人の間には見えない溝が出来るのかもしれない(涙)

まぁ私も自分の子どもには幸せになってもらいたいですよ。
もちろん健康で長生きして欲しいですよ。
でもその過程で、一瞬でも
言葉では説明できないけど、がむしゃらに何かやって、やり遂げて、涙を流して喜ぶ体験をして欲しいと願ってる。

傲慢な吾郎は鼻持ちならないけど、やっぱりああいう子ってすごく魅力的なんだよねぇ。

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