「愛」という言葉は日本人にはしっくり来ない気がする。
「愛してる」なんて、現実にどれだけの人が一生のうちに口にするんだろうか。
ましてや「親子愛」なんて言葉も嘘くさくてなんだか身体がむずむずする。
現実はさほどウェットでもドラマチックではないことが殆どだし、平和であればあるほど、淡々と時間は過ぎゆくもの。
この映画でも描かれる「事実」はあきれるほど平凡。
大風呂敷を広げるのが好きな父に息子は人並みに辟易しているものの、「親子断絶」なんて所までは行くはずもない。
息子は良識ある人格者なのだ。
父が嘆くくらいに(笑)。
父親は病床にこそついているが、美しく優しい妻がいて、
才能あるそれなりに成功した息子。
美しい息子の妻と、もうすぐ生まれて来るであろう孫。
破綻するドラマが生まれようがない。
が、子どもにとって親の人生はファンタジーだ。
目の前にある「結末」にたどり着くまでの物語は、
どんな冒険物語であっても「最後は必ず勝つヒーロー」のものとして安心して聞くことが出来る、最高に愛情にあふれたおとぎ話だ。
思春期を迎えればその物語の魔法は薄れてしまうのだけれど。
この映画で「息子」はとっくに父の物語の魔法が解けているにも拘わらず、父の物語を完結させる役割を与えられる。
彼にとってはそれまでの人生で最高に重要な任務だ。
その様は、父から息子・孫へと引き継がれる人生とか、そんな野暮な言葉では括れない、最高に感動的なシーンになっている。
ファンタジーに命が吹き込まれる瞬間だ。
こんな映画を撮れるなんて、神だ。
ファンタジーを受け入れるか、受け入れないか。
それは「愛」というよりか、「大事なもの」を「大切にする」ことができるか、そうでないかということなのではないかな。
脳みそが足りなくてうまく表現できないけれど
…とにかく、いい話でした(笑)。
ティム・バートン、アルバート・フィニー、ユアン・マクレガー
に拍手。
「愛してる」なんて、現実にどれだけの人が一生のうちに口にするんだろうか。
ましてや「親子愛」なんて言葉も嘘くさくてなんだか身体がむずむずする。
現実はさほどウェットでもドラマチックではないことが殆どだし、平和であればあるほど、淡々と時間は過ぎゆくもの。
この映画でも描かれる「事実」はあきれるほど平凡。
大風呂敷を広げるのが好きな父に息子は人並みに辟易しているものの、「親子断絶」なんて所までは行くはずもない。
息子は良識ある人格者なのだ。
父が嘆くくらいに(笑)。
父親は病床にこそついているが、美しく優しい妻がいて、
才能あるそれなりに成功した息子。
美しい息子の妻と、もうすぐ生まれて来るであろう孫。
破綻するドラマが生まれようがない。
が、子どもにとって親の人生はファンタジーだ。
目の前にある「結末」にたどり着くまでの物語は、
どんな冒険物語であっても「最後は必ず勝つヒーロー」のものとして安心して聞くことが出来る、最高に愛情にあふれたおとぎ話だ。
思春期を迎えればその物語の魔法は薄れてしまうのだけれど。
この映画で「息子」はとっくに父の物語の魔法が解けているにも拘わらず、父の物語を完結させる役割を与えられる。
彼にとってはそれまでの人生で最高に重要な任務だ。
その様は、父から息子・孫へと引き継がれる人生とか、そんな野暮な言葉では括れない、最高に感動的なシーンになっている。
ファンタジーに命が吹き込まれる瞬間だ。
こんな映画を撮れるなんて、神だ。
ファンタジーを受け入れるか、受け入れないか。
それは「愛」というよりか、「大事なもの」を「大切にする」ことができるか、そうでないかということなのではないかな。
脳みそが足りなくてうまく表現できないけれど
…とにかく、いい話でした(笑)。
ティム・バートン、アルバート・フィニー、ユアン・マクレガー
に拍手。
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