Harry Potter and the Half Blood Prince ネタバレ PART11
第6章 ドラコの回り道(Draco’s detour)
<その2>
ハグリッドは「連中もこんなところで騒ぎを起こしたくはないだろう。気にするな」と言います。
そうこうしているうちウィーズリー夫妻たちと合流。
フレッドとジョージの店に行く途中のイーロップの薬屋へ向かいます。
もう薬学の勉強はしないので何も買いませんでしたが、ふくろうナッツの大箱を購入。
ウィーズリー夫人はしきりに時計を気にし始めたので、フレッドとジョージの店へ戸向かうことに。

活気のない、張り紙だらけの他の店とは対照的に、フレッドとジョージの店のディスプレーは花火のごとくハリーたちの視界に入ってきました。
過ぎゆく人々も、肩越しに振り返って見たり、立ち止まって釘付けになる人さえいました。
とにかく派手で目がチカチカするぐらい。
右手には、どでかいポスターが。

何故「例のあのひとのこと」を気に病むのですか?
お通じがないほうが心配です。
便秘こそが国民の一大関心事!

ウィーズリー夫人は呆れますが
ハリーとロンは大受け。

店の中に入るとそこはお客で一杯。棚に近づくことも出来ないくらい。
商品の箱が天井まで積み上がっているのは、ホグワーツを去った後完成させた「サボり菓子」。
「鼻血ヌガー」が一番の売れ筋らしく、一箱しか残っていません。
イタズラ魔法の杖が一番安くて、振るとゴムのチキンやパンツが出てきます。最も高価なのは、自動インク式で、呪文チェック機能がついて、賢い答えを出したりする羽根ペン。
ハリーがカウンターまで人混みをかき分けていくと、10才くらいの子たちが喜んで大騒ぎ。それは
「何度もあそべる絞首刑人形。呪文をかけないと、ぶらさがっちゃうぞ!」

「新案・白日夢のお守り」
ハーマイオニーはカウンターのそばの大きなディスプレーになんとかたどりつきます。
30分間、リアルな白日夢を見せてくれる。授業中も気づかれずに夢の世界に浸れるが、
頭がぼうっとしたり涎をたらすこともあります。16才以下は使用禁止、との注意書き。
あきれるハーマイオニー。
真っ赤なローブを身につけたフレッドが声をかけます。
「君の目、どうしたの?」
パンチング望遠鏡でやられたと説明。
すると彼は悪びれずにポケットから黄色い軟膏を取り出し、ハーマイオニーに塗るようにと渡します。
「これって安全なの?」と不安げなハーマイオニー。

ハリーが店の倉庫の方へと進むとそこには人間界の手品グッズが。
「親父みたいに、マグルの品物が好きな人向け。大して売れないけど、ノベルティーとして役に立ってる」とフレッド。
ジョージもやって来て、倉庫へ招きます。
傍らで「食べられる闇の刻印・食べさせると病気になるぞ」を万引きしようとした男の子をひっつかまえます。

彼らはもっとまじめな物も作っている。魔法省では彼らの防衛グッズを使用している者がかなりいるとか。
防御用帽子はただ単にかけた不運を跳ね返すだけのものだけど、職員を守るためにと500個も買っていき、まだまだ大量注文が続いている。
そこで、防御マントや防御手袋など、闇の魔法に対する防衛術の領域まで手を広げる。相当な稼ぎになりそうだからです。彼らの商魂は逞しいことこの上ありません。
二人はハリーに彼らに開業資金をくれたので代金はいらないから好きな物をもっていっていい、その代わり、彼に品物を宣伝してほしいと言います。

フレッドとジョージはハーマイオニーとジニーに恋のおまじないグッズを見せます。
が、同時に5人のボーイフレンドのいる妹には売らないと言います。
そんなのはロンの嘘だと主張するジニー。
商品に夢中になっている振りをして兄の質問をかわそうとします。
最後には「関係ないでしょ!」とぴしゃり。
フレッドとジョージはロンからはしっかり代金をもらいます。
お金が足りないなら、棚に戻せ、とも。
シビアですな。

何気なくハリーたちが窓の外へ目をやるとドラコ・マルフォイが通りを一人で急いで歩いているのが見えます。どうやら母をまいて来たようです。
ハリーは、どうせろくな理由じゃないだろうと決めつけます。
ウィーズリー夫妻とジニーが店の商品に気を取られ、ハグリッドが背を向けている隙にハリー、ロン、ハーマイオニーは隠れ蓑コートに隠れてドラコを追います。
なんとか気づかれずに店の外に出た三人でしたがドラコの姿はありません。
さっき彼が向かった方角へヨロヨロしながら小走りに進む三人
やがてハーマイオニーがドラコの姿を捕らえます。ノックターン通りへ向かっています。
急がないと見失ってしまうと焦るハリーたちですが、気をつけないとコートから足が見えてしまいます。
ノックターン通りは闇防御魔法専門の通りですが人っ子一人見あたりません。
おそらくこの時期、こういった商品を売り買いするのは止めた方がいいと人々が判断したからでしょう。
突然ハーマイオニーがハリーをつねり、ドラコが「ボージンのまぬけショップ」へ入っていくのを教えます。
そこでは様々な気味の悪い物を売っています。頭蓋骨、古ぼけた瓶。
品物に隠れてドラコの姿はよく見えませんが、手の動きから、さかんに話をしているようです。脂ぎった髪をし、腰の曲がった主人のボージンが相手をしています。
ハリーたちは耳をそばだてますが聞こえません。ハリーが懐から「聞き耳」を取り出し、
ドアに貼り付け、なんとか会話を盗み聞き。
ドラコは何かの修理をボージンに依頼しています。ボージンは現物が無いと何とも言えないと言います。
ドラコはここには持ってこれない、直し方を教えてくれと言いますが保証できないと言われます。
するとドラコは何かを見せたようで、ボージンはかなり震え上がっています。
ドラコは「誰かに言ったら懲らしめてやるからな。知人のフェンリル・グレイバックにお前がちゃんとこれの面倒をみているかどうか見張らせてやる」と脅し
「こうしよう。これをちゃんと保管しておけ。そのうち取りに来るからな。そんなもの持って歩けないだろ。絶対売るなよ」と言いつけます。
ボージンはかつてルシアスにしたように深々とドラコにお辞儀をして了承します。
するとドラコはさっさと店から出て行きます。
ハリーたちはコートに隠れながら、ドラコが渡した物は何か話し始め、突然ハーマイオニーが思い立って、コートから這い出し、ボージンの店の中へ入っていきます。
固唾を飲んで見守るハリーとロン。
ハーマイオニーは何気なくボージンの店の品物を眺めながら、探りを入れようとします。
ボージは彼女をいぶかしげに見つめます。ハーマイオニーは既にグダグダ(苦笑)
「つまり、あの子−さっきここにいた、ドラコ・マルフォイなんだけど、友達なの。彼に誕生日のプレゼントを買いたくて、でももし、もう何か予約してるのなら重なるのはイヤでしょ、だから…そのぅ…」
ハリーが何て嘘っぽい話だ、と呆れていると、ボージンは
「出て行け!」と一言。
ハーマイオニーはその一言であえなく退散する羽目に。
ボージンは彼女が出て行くと店を閉めてしまいます。
ロンは「やるだけやってみたのはいいけど、ちょっとさ…」と火に油。
ハーマイオニーは「じゃあ今度はあなたがやって見せなさいよ!」と激怒。
険悪なまま、フレッド&ジョージの店へ。みんなに見つからないようにそっと店に戻り、問いつめられて「店の倉庫にいたと言い訳をしても、ウィーズリー夫人は到底納得がいかない様子なのでした。

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