BSにて初見。

う〜ん。
なんというか、見所と感動は公開以前に見たシーンにすべて集約されている感じでしょうか。

鳥瞰図を撮るために
スタッフは鳥たちに雛が孵った時点で「刷り込み」を行い
成長を見守り、渡り鳥になる過程を追うことができたんだとか。
その気の長さには脱帽致します。

ただ、気になるのは
所々入る「ほんとにこの状況とつながってんの?」というカットが入ったり(例えば、皆既日食とか)
荒野に乗り捨てられたトラックの下でわずかな水分をむさぼる鳥たちとか、
ほんとに「待って」撮ったのか明らかに怪しいシーンがあるのですよ。

フィクションならフィクション、
ドキュメンタリーならドキュメンタリー
はっきりしてほしいなと。

映画「スピリット」で見た
野生馬が駆けめぐるなか渡り鳥たちが平行して飛ぶシーンとか
白頭鷲に(望遠レンズ録りでしょうけど)接近して録ったシーンとか、確かに感動しますよ。
水鳥たちが水面すれすれに飛ぶのをこれでもかと平行して追うシーンとか、
どーやって録ったんだ?とひたすら思うシーンもありますよ。
渡り鳥たちの飛んでるおなかとかお尻とか、
あの距離で実写で見られるなんてスゴイですよ。

でも、アニメ映画で見たときの方が美しいと感じたのは何故。
「スピリット」然り。
「魔女宅」然り。

美しく貴重なモノを見たには違いないのだけれど、
真実とは似て非なるモノを見せられたような変な気分。

人間は「見てはいけないもの」というのがあるのかもしれないですね。
それはもしかしたら、神様しか見ちゃいけないものなのかも。

コメント