ゆずちゃん

2005年4月28日 エッセイ
突然命を絶たれること。
悲しいけれど、そういうことは現実にたびたびあります。

阪神淡路大震災で亡くなった小学生、ゆずちゃん。
さんすうがちょっと苦手で、風船がだいすきで、将来は風船やさんになるのが夢だった。
震災が無ければ、ケンカしたり、仲直りしたりしながらごく当たり前の日常をすごし、幸福な日常の中でお互い記憶の片隅に残るか残らないかの存在だったことでしょう。
ゆずちゃんの同級生の男の子の視点で語られるこの絵本は、
突然、なんの前触れもなく将来を絶たれてしまう不条理を突きつけます。

本当は、子どもに「不条理」を突きつけるのはあまりしたくは無いです。
アニメ「ブラックジャック」は原作の厳しさを敢えて避けている嫌いがありますが、毎週視聴するもののなかで、どうにも納得がいかないことを連続して見せられるのは精神的にキツイので、これはこれで仕方のないことだと思っています。

絵本「ゆずちゃん」では、最後に
残された人たちの想いを託して、ゆずちゃんの大好きだった色とりどりの風船を空に飛ばします。
そのシーンがあまりに美しくて、哀しくてどうにも涙が止まりませんでした。

わすれないよ。
いっしょにいたじかん、たのしかったよ。

そんな想いでしょうか。

小学校中学年くらいのお子さんに、是非読み聞かせてあげたい絵本ですね。

*****
Melodies Of Life/ 唄・白鳥英美子

宛てもなく彷徨っていた
手がかりもなく探しつづけた
あなたがくれた想い出を
心を癒す詩にして

約束もすることもなく
交わす言葉を決めたりもせず
抱きしめ そして確かめた
日々は二度と帰らぬ

記憶の中の手を振るあなたは
わたしの名を呼ぶことが出来るの

あふれるその涙を
輝く勇気にかえて
いのちはつづく
夜を越え
疑うことのない明日へと続く

飛ぶ鳥の向こうの空へ
いくつの記憶預けただろう
儚い希望も夢も
届かぬ場所に忘れて

めぐり逢うのは偶然と言えるの
別れる時が必ず来るのに

消え行く運命でも
君が生きている限り
いのちはつづく
永遠に
その力の限りどこまでも

わたしが死のうとも
君が生きている限り
いのちはつづく
永遠に
その力の限りどこまでもつづく

試聴音源
http://www.robertsetiadi.or.id/fantasy/lyrics/melody2.htm

amazonリンク
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