東京大空襲

2005年3月7日 TV
今日のウルルンがファッション系の話で、私の好みではなかったため、録画していたNHKの東京大空襲についての特番を見た。

一般民衆をターゲットにした、32万発の焼夷弾。
その焼夷弾は、木造建築の家屋をいかに効率的に焼失させるか、
実験に実験をかさねて「開発」された「画期的」なものだったそうだ。

その犠牲者、約10万人。
ほとんどの犠牲者は民間人。それもやはり女・子ども・お年寄り。

アメリカのもくろみは
民間人をターゲットにすることで
軍需工場の「労働力を弱体化」することだったらしい。
なんという、筋違いだろうか。

当時21歳だったもと看護婦の女性が
「あのとき亡くなった方々と、生き延びた私たちの価値の違いはなんなのかと考える。あのとき死んでしまった人たちと比較して、こんなに長く生きてしまった私は、それだけの価値ある人生を送ったのだろうか」ということをおっしゃっておられて、胸をえぐられる思いがした。

東京のほうへ遊びに行くときはいつも、
「言問橋」を通るのだけれど、
あの橋が、あの悲惨な歴史の現場だとは思いもしなかった。
広島・長崎には記念碑もあるし追悼式も国民的行事として取り上げられるけれど、東京大空襲には記念碑さえ無いのはなぜなんだろう。

それより、
この作戦のリーダーであった、カーティス・ルメイに勲章を贈ることに尽力した日本人の子息が首相の国って、どんなだろうか。

犠牲者の方々のご冥福を改めてお祈りすると共に、
戦渦を生き延びられた70代以上のお年寄りの方々に敬意を表したいと思います。

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