キャラクター/孤独な人の肖像
2005年2月17日 映画アマゾンのデータベースにもない、非常にマイナーなオランダの映画です。
1997年度のアカデミー賞の外国語映画賞を取ったらしいです。
外国語映画賞と言えば、先日見た「名も無きアフリカの地で」も良かったし、時間を無駄にしたくないひとにはおすすめですね。
20世紀初めのオランダ。
冷徹な執政官を父にもち、寡黙で夫の加護をかたくなに拒み続ける母と共に生活するヤコブ。
貧しさの中、独学で身につけた英語力を買われ、破産管財人に会いに行った先の弁護士事務所で働きながら、司法試験の勉強をする。そして試験の結果を父に報告しに行った夜、父は謎の死を遂げるのだが…
よくある父子の愛憎劇なのですが、マジ憎たらしい愛想もクソもない父親を演じる俳優さんの押さえた演技が素晴らしいですね。
こういう役どころを演じる場合、米映画じゃありえないルックスの俳優さんですが、まるでダース・ヴェイダーのごとく威圧感があって、決してそばにいるわけじゃないのに「息子」を何十年にもわたって威圧し続ける「父親」の存在感。説得力ありすぎです。
対するヤコブのほうはルックスも甘甘で、一目で父の愛を求めてることが分かるキャスティングも良い。
父の影におびえるヤコブは、「アマデウス」のモーツァルトのように潜在的に父を求め、一方父のほうはサリエリのように「弟子」をおそれている。
父の死後、ヤコブにとっては「執政官」でしかなかった父が彼に当てた手紙の結びの言葉。それは容易に予想がついた言葉だったけれど、じんわりと感動的。
ヤコブを取り巻く人々が温かいのも、見ていて非常に気持ちがいいし、無駄にエロティックなシーンがないのが○。
おすすめの一本です(*^_^*)!
1997年度のアカデミー賞の外国語映画賞を取ったらしいです。
外国語映画賞と言えば、先日見た「名も無きアフリカの地で」も良かったし、時間を無駄にしたくないひとにはおすすめですね。
20世紀初めのオランダ。
冷徹な執政官を父にもち、寡黙で夫の加護をかたくなに拒み続ける母と共に生活するヤコブ。
貧しさの中、独学で身につけた英語力を買われ、破産管財人に会いに行った先の弁護士事務所で働きながら、司法試験の勉強をする。そして試験の結果を父に報告しに行った夜、父は謎の死を遂げるのだが…
よくある父子の愛憎劇なのですが、マジ憎たらしい愛想もクソもない父親を演じる俳優さんの押さえた演技が素晴らしいですね。
こういう役どころを演じる場合、米映画じゃありえないルックスの俳優さんですが、まるでダース・ヴェイダーのごとく威圧感があって、決してそばにいるわけじゃないのに「息子」を何十年にもわたって威圧し続ける「父親」の存在感。説得力ありすぎです。
対するヤコブのほうはルックスも甘甘で、一目で父の愛を求めてることが分かるキャスティングも良い。
父の影におびえるヤコブは、「アマデウス」のモーツァルトのように潜在的に父を求め、一方父のほうはサリエリのように「弟子」をおそれている。
父の死後、ヤコブにとっては「執政官」でしかなかった父が彼に当てた手紙の結びの言葉。それは容易に予想がついた言葉だったけれど、じんわりと感動的。
ヤコブを取り巻く人々が温かいのも、見ていて非常に気持ちがいいし、無駄にエロティックなシーンがないのが○。
おすすめの一本です(*^_^*)!
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