私の母は筋金入りのハリウッドスター全盛期時代に青春を送った人間で、ことスターのルックスには厳しい。
私が洋画にはまりだした頃、映画雑誌のシシー・スペイセクのグラビアを見て「どうしようもないブスだねぇ」と切り捨てた。(まあ分かる気もする・汗)

で、その母にサンドラ・ブロックを見せたら多分こういうだろう。
「ゴツゴツして男みたいな女だねぇ。全然美人じゃないし。」
かくいう私も、「スピード」で初めて彼女を見たときは
「色気も素っ気もない人だなぁ…ハリウッド・アンチ美女
映画ヒロインもここまで来たか」(ファンの方ごめんなさい)とまで思ったり。
でも、いくつになってもかわいい人を演じて嫌みにならない貴重な女優さんです。

WOWOWでサンドラ・ブロック特集をやっていたんですが、
私的には「なんでプラクティカル・マジックがないんだよぉ〜!」と思うわけです。
今では考えられないドル箱スター×2のゴージャスキャスト…はさておき(笑)。
魔女の家に生まれた、対照的な性格の姉妹。生真面目で地味なほうがサンドラ・ブロックで、奔放で自由を好み、出奔してしまう妹がニコール・キッドマン。
いつも妹に振り回されて尻ぬぐいをする羽目になっている姉を、サンドラ・ブロックが好演。ブレイク前のキッドマンもオージーっぽさが抜けて無くて、とてもかわいいです。
映画の後半に登場する魔術はちょっと黒魔術的でブキミですが、ハーブ店を経営して、様々な「薬」を調合するシーンなどは、いかにも今日の「魔女」らしくていいですね。
「魔女の宅急便」のお母さんのお店をちょびっと彷彿とさせます。

育ての親演じるダイアン・ウィースト、ストッカード・チャニングも贅沢な顔合わせ。
ストッカード・チャニングといえば、映画「グリース」にも出ていましたが、昔から「歌って踊れるちょっと太めのエリザベス・テイラー」で、ちっとも変わっていないですね。

この映画の世間の評価はあまり良いものではありませんが、
ハマる人はハマる世界ではないでしょうか。
少々、少女漫画テイスト入ってますので、男性はみていて辛いかな?(^_^;)

コメント