名もなきアフリカの地で
2005年2月10日 映画
こういう視点でユダヤ人を描いた作品は珍しいですね。
ナチス・ドイツが台頭しつつあるドイツから移住してきた裕福なユダヤ人一家のアフリカでの生活を描くものがたり。
美しいばかりではないアフリカの広大な大地と自然をとらえたカメラが素晴らしいですね。
視点はひとり娘のレジーナにあり、彼女の成長に伴い、家族が様々なステージを乗り越えていく様が、ベタですがよく描かれていると思います。
やはりここでも白色人種→有色人種という使役関係は崩されずに描かれるのですが、黒人たちが常に誇り高く描写されているのも見ていてあまり辛くないし心地が良い。
なんと言っても、レジーナを含めた子役たちがとてもかわいい。
黒人の老婆が危篤で、たった一人地面に横たわって死を待つ光景を目にしたユダヤ人の母親が、同情して「家へ連れて帰る」というと、
「ハイエナが始末するからいい」
「ご先祖様が見守っているから大丈夫」
とこともなげに言い放つ黒人たち。
ふつうならただの文明人VS野蛮人の構図になってしまうところを、お互いの「違い」をリスぺクトするシーンとして成り立ってるのがすごい。
結局、後ろ髪を引かれる思いで、一家は新しい命とアフリカの思い出と共に終戦後のドイツに帰還する。
帰郷の列車を止めた黒人の物売りのおばさんから
バナナをいとおしそうに受け取るラストシーンが印象的でした。
ナチス・ドイツが台頭しつつあるドイツから移住してきた裕福なユダヤ人一家のアフリカでの生活を描くものがたり。
美しいばかりではないアフリカの広大な大地と自然をとらえたカメラが素晴らしいですね。
視点はひとり娘のレジーナにあり、彼女の成長に伴い、家族が様々なステージを乗り越えていく様が、ベタですがよく描かれていると思います。
やはりここでも白色人種→有色人種という使役関係は崩されずに描かれるのですが、黒人たちが常に誇り高く描写されているのも見ていてあまり辛くないし心地が良い。
なんと言っても、レジーナを含めた子役たちがとてもかわいい。
黒人の老婆が危篤で、たった一人地面に横たわって死を待つ光景を目にしたユダヤ人の母親が、同情して「家へ連れて帰る」というと、
「ハイエナが始末するからいい」
「ご先祖様が見守っているから大丈夫」
とこともなげに言い放つ黒人たち。
ふつうならただの文明人VS野蛮人の構図になってしまうところを、お互いの「違い」をリスぺクトするシーンとして成り立ってるのがすごい。
結局、後ろ髪を引かれる思いで、一家は新しい命とアフリカの思い出と共に終戦後のドイツに帰還する。
帰郷の列車を止めた黒人の物売りのおばさんから
バナナをいとおしそうに受け取るラストシーンが印象的でした。
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