WOWOWで初見。日本未公開作品かな?
父を亡くした兄弟とその友人たちの、サーフィンを通して描く一夏の成長物語。
ほとんど無名の俳優さんが出演していますが
昨年公開の実写版「ピーターパン」のジェレミー・サンプター君が不安障害の弟役で出演しています。

こんな青春映画、今時のアメリカ映画でもあるんですね。
ほんとうにさわやかで、後味の良い青春映画。
暴力も、セックスもどぎつい描写一切なし。
すわ、喧嘩か、と思いきやすんでの所で平和解決するし
父親に愛されていないと思いこんだ友人が断崖に立つシーンでは
「なんか死にそう」と予感するのだけど友人たちの温かい言葉で救われる。
サーフィンを通して家族ぐるみで親密になった男がある日突然夕食を断り、「少し残る」と海に独り残るシーンではまたまた「大波に飲まれて伝説のサーファー・死亡とか?」なんて思ったりするのだがそれもなし。

これがトム・クルーズとか時の大スター主演の青春映画だったら2人とも死んでるよ。

でも、現実にはそうそう人は死ねない。
だから私はこの映画にリアリティを感じたし、
亡くなった父親の代わりに家の中心になり、弟を守ろうとする長男の必死な姿に共感もし、愛おしくも思えた。
終盤、彼自身も重荷に耐えかねていたことに素直になっていく様は感動的。

随所にちりばめられたサーフィン・シーンも、「ビッグ・ウェンズデー」を思わせるほど生き生きとしていて素晴らしい。
素敵な青春映画です!

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