もう二年も前の映画なのですねぇ。
今回初見です(遅)。

いくらディカプリオが童顔でもティーンには見えん(笑)。
ついでにウォーケンと親子にも見えん。
でも父、結構はまってました。ちょこっとでてすごむ役かと思ってたら意外と繊細な役だった。
悪役以外のウォーケンは「タイムトラベラー」以来ですわ。

今の情報化社会だったらありえないほどの稚拙な犯罪ですね。
「天才」だったのは時代のせいでしょう。
当時のアメリカはあんなものにダマされてしまうほどおひとよしだらけだったんでしょうか。
日本社会では絶対にありえない詐欺の連続に、結局何、実力主義というかはったりに弱いだけじゃん!とかつっこみ入れたくなったり(笑)。
主人公フランクは心から父を愛しているという精神的なよりどころを破壊され、身を寄せる物理的な場所もなく追いつめられていたことも犯罪のエスカレートの一因としてあるんでしょうね。
実年齢とは離れているものの、多感なティーンの心の揺れみたいなものをディカプリオはさすがに巧く体現していたと思います。
終盤、飛行機から逃げ出して母の元へ向かったけれど、新しい家族を既に築いている母を目の当たりにして絶望するフランクには心が痛みました。
FBI捜査官カールとの、親子のような、親友のような心の交流も良かったです。(銭形警部みたい)
トム・ハンクスにはやっぱりコメディが似合いますね。

スピルバーグの映画とは思えないくらい小じゃれた映画でした。

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