ディア・ハンター

2004年12月20日 映画
数年ぶりに見ました。

クリストファー・ウォーケンのあまりの美貌にクラクラ…
う、美しすぎる…

で、やっぱり思った。
マイケル(デニーロ)はニック(ウォーケン)を愛している。
ニックはたぶん、ガールフレンド(ストリープ)もいるし、ノーマルなんだろう。
これは戦争映画でもあるけれど、ヴェトナム戦争をモチーフにした、スラヴ系アメリカ人の、マイノリティのゲイの青年の青春物語でもあったのだ。

スティーブン(J・サヴェージ)の結婚式の後の出征パーティでの様子ではっきり分かる。
マイケルはニックの写真(パーティ会場に飾ってある)と踊りまくってるニックの姿を肴(笑)に酒をあおっている。が、その視線をニックの恋人・リンダが自分へのものと誤ってうけとめてしまう。それを察したときのマイケルの決まり悪そうな様子…。

ニックがヴェトナムで行方不明になってから、故郷でマイケルとリンダは関係を持つけれど、リンダを愛していると言うよりは、ニックの愛した女を愛しているという感じがした。リンダも相当哀しい女である。

ロシアン・ルーレットのシーンばかり有名だけれど、前半、後半の故郷クレアトンでの人間模様が、実に丁寧に描かれていて、こちらのほうが秀逸だと思う。
はい、これをタルイと思った方は、見ないでください。
映画が腐ります。

タモリが、かつて
「おれはディアハンターを見て一ヶ月落ち込んだ。それ以来見て楽しい映画しか見ないようにしている。」と言っていた。
この映画を語るときにはこれは、まさに至言と言わざるを得ない。

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