のっぽのサラ

2004年12月13日 読書
ISBN:4198617457 単行本 金原 瑞人 徳間書店 2003/09/21 ¥1,365 「助け、求む」。パパの出した広告に、はるか遠い海辺の街からひとりの女性がやってきた。パパの新しい奥さんになるかもしれない人、わたしと弟のケイレブのお母さんになってくれるかもしれない人だ。海のおみやげを持って草原へ降り立った「のっぽでぶさいくなサラ」をわたしたちは、すぐに好きになった。でも、サラは海が恋しくてたまらな…

実は本は読んでません(爆)。
ありとあらゆる書店を探しましたが見つからず。残念。

昨日、WOWOWでオン・エアの「ニック・オブ・タイム」でmy darling、Christopher Walkenを見たのでこれのドラマ版を思い出しました。

父役ジェイコヴがウォーケンでサラ役はグレン・クローズです。
決してホラー映画じゃありません(笑)。

未婚で微妙な齢の女性、サラが、単に「労働力」として農場に後妻ととして嫁いでくる。この年になるまでろくに愛も知らず、兄が結婚したのをきっかけに家を出、自分にコンプレックスを感じながら「求人」に応えてやってくる彼女は、もちろん「夫」からの愛もはなっから期待していない。

一方ジェイコヴは妻に先立たれた傷がまだ癒えないけれど、ただただ目の前にこなさなければならない「仕事」があることで気持ちを紛らわせている。こども達にも不器用な愛しか示せない。
そんなふたりが、共に生活をおくるうちにいつしか心を通わせて
ほんとうの家族になっていく。

テレビ映画で、3部作になっているのですが、ケイリブとアンナというこども達がほんとに可愛くていじらしくて、また、その子立ちを眺めるG・クローズの優しげなまなざしが本当に素敵で惚れてしまいました。
対するジェイコヴのクリストファー・ウォーケンもいつもの怪演がうそのように繊細で、不器用だけれどほんとうは心根の優しい男性を好演。農民なので、ややガングロなのが残念(笑)。

こういう映画をみると思うのですが、
人間って、自分の弱さを誰かに受け止めて欲しい生き物だと思うnんですね。
それが出来ずにいると、「傷つきたくない」という鎧で自分を固めているので他人には決して優しくなれない。
サラへの愛に気付いてからのジェイコヴは、まなざしから行動の端々まで優しさがあふれていて、これってほんとに演技?というくらい自然で、名優というのはまさにこういう人たちをいうのだな、とつくづく思った次第です。(自分が惚れてるからってのもありますが(^^;))

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