いやー久しぶりに面白い映画見ました。
J.マルコビッチ主演というところから、
健全な映画を期待しちゃいかんだろーと構えて見てましたが、
意外と健全(?)だったかも…
第二次世界大戦下のフランスとドイツのあいだで
生来の純粋さ故に生き長らえたフランス人の捕虜のお話。
幼少のころから「不思議ちゃん」だったその男はいじめられっ子。
自分の「学校が燃えてなくなればいい」という願望が偶然現実になったことで「自分は神に守られている」と深く信じ込むようになる。
大人になってもその「信心」は捨てられず、大人になりきれない。
故に純粋な子どもたちと交流することを楽しみとしているんだけど、世間にはunusualな性癖に見えてしまうところが哀しい。
正直、そこまでは私もマルコビッチがいつ少女に手を出すのか、
とハラハラしてしまいました(苦笑)。
で、案の定未成年暴行容疑(ぬれぎぬ)で逮捕される。
刑事たちに自分の顔を鏡で見せられ
「これは紛れもなく犯罪者の顔だ」と自分で納得してしまうシーンがあってなんだかすこし哀しい笑いがこみ上げた。
罪を償うためにフランス軍に従軍しているうちに
あっけなくドイツ軍の捕虜になる。
捕虜のキャンプ地は極寒の地なのだけれど、
自然と会話できる純粋な彼にとってはパラダイスのようなもので、ドイツの将校が管理している山小屋に入り込んで大きなヘラジカに出会い、対話するシーンは実に荘厳だし、彼の純粋な目を通して見せられる将校たちの「狩り」のくだりは残酷で秀逸だ。
優しく従順な彼はドイツ人に気に入られ、農村の少年たちをスカウトしてギムナジウム(実は少年兵の訓練所)に入れる役割を与えられて「魔王」と怖れられる。
「純粋」な彼がドイツ陥落を肌で感じ
初めて自分の意志で、大切な彼の少年たちを守るために
「回れ右をして早く逃げろ!」と叫ぶシーンでは震えが来た。
ベストセラーの映画版らしいのですが、
タイトルから内容が察しにくいのが玉に瑕ですね。
でも、いいもの見せてもらいました。
J.マルコビッチ主演というところから、
健全な映画を期待しちゃいかんだろーと構えて見てましたが、
意外と健全(?)だったかも…
第二次世界大戦下のフランスとドイツのあいだで
生来の純粋さ故に生き長らえたフランス人の捕虜のお話。
幼少のころから「不思議ちゃん」だったその男はいじめられっ子。
自分の「学校が燃えてなくなればいい」という願望が偶然現実になったことで「自分は神に守られている」と深く信じ込むようになる。
大人になってもその「信心」は捨てられず、大人になりきれない。
故に純粋な子どもたちと交流することを楽しみとしているんだけど、世間にはunusualな性癖に見えてしまうところが哀しい。
正直、そこまでは私もマルコビッチがいつ少女に手を出すのか、
とハラハラしてしまいました(苦笑)。
で、案の定未成年暴行容疑(ぬれぎぬ)で逮捕される。
刑事たちに自分の顔を鏡で見せられ
「これは紛れもなく犯罪者の顔だ」と自分で納得してしまうシーンがあってなんだかすこし哀しい笑いがこみ上げた。
罪を償うためにフランス軍に従軍しているうちに
あっけなくドイツ軍の捕虜になる。
捕虜のキャンプ地は極寒の地なのだけれど、
自然と会話できる純粋な彼にとってはパラダイスのようなもので、ドイツの将校が管理している山小屋に入り込んで大きなヘラジカに出会い、対話するシーンは実に荘厳だし、彼の純粋な目を通して見せられる将校たちの「狩り」のくだりは残酷で秀逸だ。
優しく従順な彼はドイツ人に気に入られ、農村の少年たちをスカウトしてギムナジウム(実は少年兵の訓練所)に入れる役割を与えられて「魔王」と怖れられる。
「純粋」な彼がドイツ陥落を肌で感じ
初めて自分の意志で、大切な彼の少年たちを守るために
「回れ右をして早く逃げろ!」と叫ぶシーンでは震えが来た。
ベストセラーの映画版らしいのですが、
タイトルから内容が察しにくいのが玉に瑕ですね。
でも、いいもの見せてもらいました。
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