邦題から察するに、刑事アクションものか、
それともサスペンスものか、と思ってました。

ところが地味〜な親子愛の映画だったのですね。

いや、父と殺人の罪で追われる息子の話だってのは分かってましたけどね。
てっきり冤罪かと思ってたら、思いっきり有罪だった。
それが初めの数分で初っぱなから分かってしまうので
「この後、2時間弱、一体どうゆう話の展開になるんだ…」と
ちょっぴり途方にくれた。

伊藤英明似(爆)の息子はしょーもなく盗みを繰り返し、
それを元手に逃亡しようとするだけで、まったく前には進めない。
おまけに最後は過剰防衛でもなんでもなく殺人を起こしてしまう。

デニーロ演じる父は、殺人者の息子という汚名を払拭するために
刑事という職務に没頭するあまり
家族を愛し、息子を愛するという立場を自ら捨てた過去がある。
で、今度は息子が殺人者だ。
なんて暗い話なんだろ。
でも、最後、息子を自暴自棄にならないよう説得するシーンでは
初めて「父」になったデニーロの演技に泣かされてしまった。
うますぎ。

私としては、本筋よりも
ロングビーチの荒廃した風景が印象に残った。
なんとか首の皮一枚で生き長らえてる瀕死の町。
ほんとにロケなのかどうか知らないけど、
この町に暮らしてる人たちはどう思ったかな。

やっぱ、タイトルは「海辺の街」じゃないの〜?

コメント